ABC Method

先生と呼ばないで

一般的に、学校や学習塾では「先生」と「生徒」と言う関係性になる。だが、英語塾 ABC はこの「先生」と「生徒」と言う関係性がイヤで、「近所のお姉さん・お兄さん」と「近所の子」と言う関係性を作ることを目指している。

だから講師を呼ぶときは名前で、”Marie” , “Monica” , “Tailor” , “Daryk”…、と呼ぶ。講師も”Yosuke” , “Chika” , “Naoyuki”…、と名前で呼ぶ。互いに名前で呼び合う。理由は2つ。

理由1

カベを壊したい

英語塾 ABC にも「先生」と「生徒」の時代があった。いわゆる「先生」と「生徒」。誰もが想像し得るその関係性だ。しかし、帰国子女でほぼ日本の学校と無縁だったRisa と、中2までアメリカで育ったハーフの Varelie が 講師として ABC に来てくれるようになって、その関係性が一変した。まるで学校や部活の先輩と後輩と言った関係性だった。

まず、Varelie が「先生」と呼ぶことを禁じた。「わたしはバレリー。バレリーと呼んで。」そう言われても「先生」と言い慣れてる日本の子どもたちはつい「先生」と呼んでしまう。「先生」と呼ばれる度に Varelie は「バレリーじゃない」と言って、呼びなおしを求めた。次第に照れくささがなくなり、みな Varelie を Varelie と自然に呼ぶようになった。

Risa は絶妙なタイミングの効果音やユニークなボキャブラリーの使い方で「先生」と「生徒」の間にある見えないカベを壊した。これがね、言葉じゃ説明できないが本当におもしろい。聞いててつい、クスッとなるんだ。ヒドイエッセイだねって言わずに “disaster”と言う。「ダメ」と言葉で表現せずに、効果音でダメなことを伝える。子どもはダメ出しされてるのにもかかわらず、笑って聞いている。 

さらに2人は、レッスン終了後に生徒を全員引き連れて一緒に駅まで帰っていた。その帰り道にコンビニでアイスクリームを買い、一緒に食べながら帰る。それはまるで部活の先輩と後輩。こういう関係性だからレッスンも笑い声が絶えなかった。

英語塾 ABC には英語が苦手なお子さま、英語ギライなお子さまもたくさんいた。そんなお子さまもレッスン中によく笑っていた。楽しんでいた。

塾で笑い声、聞いたことある?

子どもたちの笑顔を見ながら、英語はお勉強じゃないんだ。つらいものであっちゃいけない。楽しまなきゃと改めて思った。だから学校や学習塾を連想させない、まったく新しい環境を作りたい。堅苦しい塾じゃなくて、楽しい英語塾にしたい。その初めの一歩が「先生と呼ばないで」だった。

Risa は東京大学の大学院へ、Varelie はアメリカの大学へそれぞれ進学したため現在は ABC にいないが、彼女たちが残した遺産は ABC の誇るべき遺産であり、この遺産は今後も継承していくべき価値のある遺産だ。

理由2

かんちがい

「先生」って1回呼ばれたくらいじゃ勘違いは起きない。でも「先生」って何度も何度も呼ばれ続けていると、だんだん勘違いを起こすようになってしまう。

なんだか偉くなっちゃったみたいな気がしてくる。「生徒さん」との距離を測り始める。「先生」になろうとする。「生徒さん」を導こうと変な力みが出てしまう。でも「先生」って偉いわけじゃないし、力むと空回りするし、そもそも子どもたちが求めてるのは必ずしも「先生」ではない。最も恐れるのは「先生」と言う権力を使い始めることだ。

英語塾 ABC の講師たちには「先生」ではなく「近所の優秀なお兄さん、お姉さん」と言う立場で子どもたちをトレーニングしてほしいと思っている。

だから「先生」と呼ばずに「名前」で呼ぶことは英語塾 ABC にとってとても大事なことなんだ。

緊急速報

2018年 夏、Risa が 英語塾 ABC に戻ってくる!

Risa はオーストラリアで生まれ育つ。帰国後は関西のインターナショナルスクールに通い、大阪大学人間科学部(G30:すべて英語の講義を受け単位を取得するプログラム)を卒業。東京大学大学院へ進学したかと思いきや、アメリカ・コロンビア大学の大学院へダブルディグリー留学。5月にコロンビア大学大学院を卒業、2019年3月に東京大学大学院を卒業予定。そんな Risa が1ヶ月間だけだが、英語塾 ABC へ戻ってくるんだ。