大人気!「国際バカロレア」の基礎知識

最近、注目を集めている「国際バカロレア」とは何か。

ABCにいらっしゃる保護者の方からよく質問を頂きます。

そこで、「国際バカロレアとは何か」や、認定校のリスト、カリキュラムについてまとめましたので、ご利用ください。

そもそも国際バカロレアとは何か

インターナショナルスクールの卒業生に、国際的に認められる大学入学資格を与え、大学進学へのルートを確保するために、1968年 国際バカロレア機構が発足しました。

国際バカロレア機構は、スイスのジュネーブに本部を置き、認定校に対する共通カリキュラムの作成や国際バカロレア試験の実施及び国際バカロレア資格の授与などを行っています。

国際バカロレアは、元々ジュネーブに駐在する外交官のご子息向けのもので、国際的に通用する人材の育成を目的としてるため、これから日本が輩出すべきグローバル人材育成の参考となり、その認定校を2018年までに200校にするという目標を政府が掲げていることもあり、国際バカロレアに対する評価が一気に上がりました。しかしながら、使用言語が英語・フランス語・スペイン語に限られていたため、日本ではインターナショナルスクールに通うお子さまだけに関係のある話題でした。ところが、「日本語と英語によるデュアルランゲージ・ディプロマ・プログラム(日本語DP)」導入の発表により、さらに注目が集まっているわけです。

▼ 国際バカロレア機構
International Baccalaureate Organization

3つのプログラム

国際バカロレアには、3歳~19歳のお子さまを対象に3つのプログラムが用意されています。

  1. PYP (Primary Years Programme:初等教育プログラム) 3歳~12歳
  2. MYP (Middle Years Programme:中等教育プログラム) 11歳~16歳
  3. DP (Diploma Programme:ディプロマ資格プログラム) 16歳~19歳

DPの課程を修了し、ディプロマ資格取得のための統一試験に合格すると、国際バカロレア資格を取得することができ、同時に大学入学資格を得ることができるというわけです。日本でも昭和54年に、大学入学に関し高等学校を卒業したものと同等以上の学力があると認められる者として指定されています。

PYP (Primary Years Programme:初等教育プログラム)

3歳〜12歳のお子さまを対象に、精神と身体の両方を発達させることを重視しています。

カリキュラム

カリキュラムは、「何を学びたいか」、「どうしたら一番よく学べるか」、「どうしたら何を学んだかわかるのか」という3つの質問を中心に構成され、どのような言語でも提供可能となっています。

PYPのカリキュラムの基礎には、以下の6つのテーマがあります。

  1. Who we are (わたしたちは何者なのか)
  2. Where we are in place and time (わたしたちはどのような時代、場所に生きているのか)
  3. How we express ourselves (わたしたちはどうやって自分を表現するか)
  4. How the world works (世界はどう動いているか(世界の仕組み))
  5. How we organize ourselves (わたしたちは自分たちをどう組織しているのか(社会の構造))
  6. Sharing the planet (地球の共有)

これらのテーマに取り組むために、PYPのカリキュラムには、「概念・知識・技術・態度・行動」の5つの基本要素が組み込まれており6つの教科(言語、社会科学、数学、芸術、科学、体育と個人教育)を実施することとなっています。

MYP (Middle Years Programme:中等教育プログラム)

11歳〜16歳のお子さまを対象に、これまでの学習と社会のつながりを学びます。

カリキュラム

MYPのカリキュラムには、以下の5つの交互領域を各教科(第1言語(母語)、第2言語(外国語)、人文、科学、数学、芸術、体育、技術)に取り入れることとなっています。

  1. 学習の姿勢
  2. 共同体と奉仕
  3. 人間の創造性
  4. 多様な環境
  5. 健康と社会教育

また、最終学年に個人プロジェクト(Personal Project)に取り組むこととなっています。
MYPはどのような言語でも提供可能で、学習期間は5年と設定されていますが、もっと短い期間での学習も可能となっています。

DP (Diploma Programme:ディプロマ資格プログラム)

16歳~19歳のお子さまを対象に、合格すると世界各国で認められている大学入学資格を得られる最終試験を持つ、プログラムです。

カリキュラム

DPのカリキュラムは、6つのグループにより構成されます。ディプロマ資格を取得するためには、上級レベル又は標準レベルとして、グループ1からグループ5までの科目を各々1つずつ選択し、さらにグループ6から芸術又はグループ1からグループ5の中からもう1科目選んで合計6科目を2年間履修する。

  1. 言語と文学・・・言語A:文学、言語A:言語と文化、文学と演劇
  2. 言語習得・・・言語B、初級語学
  3. 個人と社会・・・ビジネス、経済、地理、歴史、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、心理学等
  4. 実験化学・・・生物、化学、デザインテクノロジー、物理、環境システム
  5. 数学とコンピューター科学・・・数学スタディーズ、数学SL、数学HL、コンピューター科学
  6. 芸術・・・音楽、美術、ダンス、フィルム、演劇

これに加え、ディプロマ取得のためには次の3つの要件を満たす必要があります。

Extended Essay(EE:課題論文)

生徒が学んでいる科目に関連した研究課題を決めて、自分で調査・研究を行い、学術論文にまとめる。

Theory of Knowledge(TOK:知識の理論)

学際的な観点から個々の学問分野の知識体系を吟味して、理性的な考え方と客観的精神を養う。さらに、言語・文化・伝統の多様性を認識し国際理解を深めて、偏見や偏狭な考え方をただし、論理的思考力を育成する。

Creativity/Action/Service(CAS:創造性・活動・奉仕)

教室を出て広い社会で経験を積み、いろいろな人と共同作業することにより協調性、思いやり、実践の大切さを学ぶ。
DPは、授業、試験ともに英語、フランス語、スペイン語のいずれかで行われるのが基本(一部では、試験的に中国語とドイツ語でも行われている)。

日本語と英語によるデュアルランゲージ・ディプロマ・プログラム(日本語DP)

 

 

▼ 国際バカロレア・デュアルランゲージ・ディプロマ連絡協議会
http://lc-ibdldp.jp/

国際バカロレア認定校

日本の国際バカロレア認定校は27校あります。東京都に8校、神奈川県に3校、大阪府2校、京都府3校、兵庫県2校、広島県2校、福岡県2校、群馬県・茨城県・静岡県・愛知県・沖縄県にそれぞれ1校です。その一覧を下表にまとめましたので、ご覧ください。

国際バカロレア認定校 一覧(2014年6月現在)