大学入試の新常識

(2017年11月16日)

大学入試センター試験に代わって2020年度から導入される「大学入学共通テスト」において、国立大学協会は11月10日の総会で、2023年度まで現行の「マークシート式」と「民間試験」の両方を国立大学全82校の受験生に課すことを決めた。2024年度からは民間試験に全面移行することになっている。

国立大学入試に民間試験の導入が決まったものの、どの民間試験が利用できるかまだ決定されていない。想定されているのは英検、TEAP、GTEC、TOEFL、IELTS、TOEIC、Cambridge English など7種類前後の試験だ。小・中学生の子をもつ親なら誰もが、どの試験を受験すればいいのか悩むところだ。今年度中(2018年3月まで)に受験生が利用できる試験を文科省が公表すると言っているが、公表されるまでじっと待っているわけにもいかない。

そこで2020年度から2023年度の移行期間にちょうど受験を迎える現 中学3年生から小学6年生がどの試験を活用し、備えておくべきかを考えてみたい。

そもそも大学入試に民間試験が導入されるようになった背景には、社会のグローバル化がある。社内公用語を英語と定める企業の出現、訪日外国人旅行者や留学生の増加など外国人とのコミュニケーションの機会が増える一方、学校で習う英語だけではグローバル社会に必要不可欠な「書く」「話す」といった英語を使う能力が育たないことから、大学入試をこれまでの「読む」「聞く」の2技能から「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能試験へと移行することが決まった。

最適な受験プラン

英語の民間試験に大きな差はないが、それぞれに特色はある。例えばTOEFL iBTはすべてコンピュータで行うが、英検はリーディングとリスニングはマークシートでライティングは紙に、スピーキングは面接形式となっている。

また難易度も少し異なる。TOEFL iBT や IELTS は英語圏の大学・大学院が留学希望者の英語能力を測定する際に使用するテストで、大学生活に必要なアカデミックスキルが求められるため、それなりの英語力が必要だ。

私たちが考える最適な受験プランは、まずは英検2級に合格すること。英検2級に合格したら、TOEFL iBT を見据えながら英検準1級の準備をする。英検準1級に合格したら、国際的に通用するTOEFL iBTを受験しスコアを段階的に上げていくことが必要だろう。もはや英検準1級の保有者はめずらしくない時代。大きなインパクトを与えるにはTOEFL iBT 100以上のスコアは必須だ。

英検とは

英検は日本国内で最も大きな英語の資格試験で受験者数も多く、受験会場も充分に用意されている。全国約230都市に400会場あるとされ、準会場も含めると最大規模となる。また対策本も数多く出版されており、書店で手軽に入手できるため対策もしやすい。